マイホームは「資産」になる? 将来売れる、価値が落ちにくい家の選び方

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執筆者

一般社団法人 住宅購入支援協会 代表理事
住宅購入カウンセラー
ファイナンシャルプランナー(FP)
宅建業従事者
小日向 邦夫 が執筆しました。

2025.10.29

マイホーム購入は、人生の大きな節目の一つです。「この家でずっと暮らしていきたい」という想いで購入される方が大半ですが、一方で「将来、もし転勤になったら?」「子どもが独立したら住み替えるかも?」といった、ライフプランの変化を考える方もいらっしゃるでしょう。
そんな時、気になるのが「今、家を買って、将来ちゃんと売れるのだろうか?」という不安です。住宅ローンの返済が残っているのに、家が安くしか売れなかったら…と考えると、購入に踏み切れないかもしれませんね。
しかし、ご安心ください。将来にわたって「資産価値が落ちにくい家」には、いくつかの共通した特徴があります。今回は、マイホームを「負債」ではなく「資産」として捉え、将来売却する可能性も視野に入れた「賢い家の選び方」について解説します。

「今買って将来売れるか」は物件次第

まず、「今買って将来売れるか?」という疑問ですが、答えは「選ぶ物件によります」というのが正直なところです。
現在、新築物件の価格は建築費の高騰などもあり、上昇傾向にあります。それに伴い、状態の良い中古物件の需要も高まっているエリアも多く見られます。将来の不動産市場全体を正確に予測することは誰にもできませんが、どのような市況であっても「買いたい」という需要が集まりやすい、つまり「売れやすい」物件を選ぶことは可能です。
大切なのは、購入時の価格だけでなく、将来売却する際の価値(リセールバリュー)も意識すること。では、どのような家が「資産価値が落ちにくい」のでしょうか。

資産価値が落ちにくい家の3大特徴

資産価値を左右する要因は様々ですが、特に重要なポイントを3つご紹介します。

1.何よりも「立地」が重要

不動産の価値は「立地が9割」と言われるほど、場所は最重要項目です。建物は時間とともに古くなりますが、土地の利便性は変わりません(むしろ再開発などで向上することもあります)。

  • 交通利便性:
    最寄り駅からの距離(一般的に徒歩10分以内が好まれます)、主要な駅(都心部など)へのアクセス時間。
  • 生活利便性:
    スーパー、コンビニ、学校、病院、公園などが徒歩圏内に揃っているか。
  • 住環境:
    治安の良さ、静かさ、街並みの美しさ。
  • 将来性:
    周辺での再開発計画の有無、人口の増減傾向。

これらの条件が良い場所は、時代が変わっても「住みたい」と思う人が多いため、価値が下がりにくいのです。

2.建物の「質」と「管理」

立地が良くても、建物そのものに魅力がなければなりません。

マンションの場合

  • 管理状況:
    最も重要です。管理組合が機能し、修繕積立金が計画通りに集まり、適切に使われているか。エントランスや廊下が清潔に保たれているかは、良い管理のバロメーターになります。
  • 規模とブランド:
    一定規模以上(例:総戸数50戸以上など)のマンションは管理体制が安定しやすく、信頼できるデベロッパー(開発会社)や施工会社の物件は安心感があります。

戸建ての場合

  • 耐震性・耐久性:
    新耐震基準(1981年6月以降)を満たしていることは最低限必須。できれば「長期優良住宅」の認定や「耐震等級3」を受けているなど、性能が高いと評価されます。
  • メンテナンス履歴:
    外壁塗装や屋根の修理などが定期的に行われているか。
  • 土地の形状:
    整形地(四角い土地)は、不整形地(いびつな形の土地)よりも活用しやすく、評価が高くなります。

3.多くの人が好む「普遍性」

奇抜なデザインや特殊な間取りは、購入時は気に入っていても、将来売却する際には買い手が限定されてしまう可能性があります。

  • 間取り:
    家族構成の変化に対応しやすい、シンプルな3LDKや4LDKなど。
  • 日当たり・風通し:
    南向きや角部屋など、快適性の高い住戸は人気が安定しています。
  • 安全性:
    ハザードマップで災害リスク(浸水、土砂崩れなど)が低いエリアであることも、近年ますます重視されています。

【住宅専門FPの視点】マイホームを将来の「資産」にするための大切なこと

マイホーム購入を検討される際、多くの方がまず「月々、無理なく返済できるか?」という点を最優先に考えられます。もちろん、安定した返済計画は家計を守る上で非常に重要です。
しかし、住宅専門のファイナンシャルプランナー(FP)として、もう一つ強くお伝えしたい大切な視点があります。それは、「購入する家の価値が、将来どれだけ維持されるか?」という「資産性」の視点です。

もし、住宅ローンの残高がまだ多く残っている段階で、家の価値がそれ以上に大きく下がってしまったらどうなるでしょうか。将来、転勤やご家族の状況変化などで「住み替えたい」と考えたとき、家を売却してもローンを返しきれず、自己資金の持ち出しが必要になるかもしれません。これでは、せっかく手に入れたマイホームが、ライフプランの自由な選択を妨げる「重荷」になってしまう可能性もあります。

一方で、今回のコラムでご紹介したような「価値が落ちにくい家」を選んでいれば、状況は変わります。
いざという時も、スムーズな売却で次のステップの資金に充てたり、賃貸に出して安定した収入源としたり、柔軟な選択肢を持つことができます。
「多くの人が住みたいと思う立地か」「建物は丈夫で、きちんと管理されているか」「間取りは多くの人にとって使いやすいか」といったポイントは、その価値を見極めるための重要な判断材料となります。

まずは、10年後、20年後もご家族のライフプランを力強くサポートしてくれるような、「資産」としての価値も備えたマイホームを一緒に考えてくれるような「専門家」を探していただきたいと思います。そして、ご自身のライフプランと照らし合わせながら、これらのポイントを意識して物件選びを始めてみてください

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