ファイナンシャルプランナーが考える資産価値が落ちにくい住宅購入のポイント

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執筆者

一般社団法人 住宅購入支援協会 代表理事
住宅購入カウンセラー
ファイナンシャルプランナー(FP)
宅建業従事者
小日向 邦夫 が執筆しました。

なぜ今、「資産価値」を考えて家を買う必要があるのか?

マイホーム購入は、多くのご家族にとって夢の実現であり、新しい生活への希望に満ちた一大イベントです。しかし、人口減少社会に本格的に突入した現代の日本では、「どこに、どんな家を買うか」という選択が、将来の家計やライフプランそのものを大きく左右する時代になりました。

では、なぜこれほどまでに「資産価値」を考えて住宅を選ぶ必要があるのでしょうか。

それは、住宅が単なる「住むための場所」であると同時に、家計における最大の「資産」だからです。
将来、転勤や子どもの独立、親の介護などでライフステージが変化した際に、スムーズに売却できたり、賃貸に出して安定した収入源になったりする家は、いわば家族の将来を守る「保険」のような存在になります。逆に価値が大きく下落してしまうと、住宅ローンだけが残り、売りたくても売れない「負動産」となって、住み替えの選択肢を狭めるなど、家計の大きな足かせになりかねません。

本コラムでは、そうした未来のリスクを避け、安心して購入できる「資産価値が落ちにくい住宅」を見極めるための重要なポイントを、専門的な視点から分かりやすく解説します。

何よりも重要な「立地」を見極める

住宅の資産価値を左右する最大の要因は、なんといっても「立地」です。建物は年々劣化しますが、土地の価値は時代や周辺環境の変化によって維持、あるいは上昇する可能性もあります。以下のポイントを重点的にチェックしましょう。

交通の利便性
最寄り駅からの距離は非常に重要です。一般的に「徒歩10分以内」が一つの目安とされています。また、利用できる路線が複数あるか、急行や特急が停車する駅かどうかも価値を大きく左右します。

生活の利便性
スーパーマーケットやコンビニ、ドラッグストア、病院、学校、公園などが徒歩圏内に揃っているエリアは、幅広い世代から安定した需要が見込めます。

将来性
都市開発の計画や新しい駅の設置予定など、将来的に街が発展する可能性を秘めているエリアは、資産価値の向上が期待できます。自治体のホームページなどで情報を集めてみましょう。

住環境と安全性
街並みの美しさや治安の良さも、住みたいと思う人を惹きつけ、資産価値を支える重要な要素です。ハザードマップを確認し、災害リスクが低い土地であることも確認しておきましょう。

「建物」そのものの価値をチェック

立地と並んで重要なのが、建物自体の性能や魅力です。特に以下の点に注目してください。

耐震性能
日本は地震が多い国です。建築基準法で定められた基準を満たすのはもちろんのこと、より高い耐震性を示す「耐震等級3」を取得している住宅は、安心感という付加価値から高く評価されます。

建物の状態とメンテナンス(中古住宅の場合)
中古物件の場合は、建物の管理状態が非常に重要です。特にマンションでは、管理組合が機能し、長期修繕計画に基づいた適切なメンテナンスが行われているかを確認しましょう。戸建ての場合は、過去のリフォーム履歴やインスペクション(建物状況調査)の結果を参考にします。

間取りとデザイン
時代を問わず多くの人に受け入れられやすい、普遍的で使いやすい間取りやデザインは、将来の売却時に有利に働きます。奇抜なデザインや特殊な間取りは、特定の層には響くかもしれませんが、買い手が限定される可能性があります。

マンション vs. 戸建て 【メリット・デメリット】

マンション

メリット: 駅近など利便性の高い物件が多く、セキュリティや管理体制が整っているため、特に都市部では需要が安定しています。ワンフロアで生活が完結するため、幅広い世代に受け入れられやすい点も強みです。
デメリット: 土地の所有権は敷地全体の持ち分(敷地権)となるため、戸建てに比べて土地の資産価値が低くなりがちです。また、管理費や修繕積立金、駐車場代といったランニングコストが毎月かかります。

戸建て

メリット: 「土地」という資産が手元に残るのが最大の強みです。建物が古くなっても土地の価値は残るため、資産価値がゼロになることはありません。駐車場代がかからず、リフォームや建て替えの自由度が高い点も魅力です。
デメリット: 駅からの距離が遠くなる傾向があり、利便性の面でマンションに劣る場合があります。建物の修繕やメンテナンスはすべて自己責任・自己負担で行う必要があります。

新築 vs. 中古 【メリット・デメリット】

新築

メリット: 最新の設備や耐震基準を備えており、当面は修繕費用がかからない安心感があります。住宅ローン減税などの税制優遇も中古に比べて手厚い場合があります。
デメリット: 「新築プレミアム」と呼ばれる価格が上乗せされているため、購入直後の資産価値の下落率が最も大きくなる傾向があります。周辺相場よりも割高な価格設定になっているケースも少なくありません。

中古

メリット: 新築時に比べて価格が落ち着いており、資産価値の下落が緩やかになっています。そのため、購入時の価格と将来の売却価格の差が小さくなる可能性があります。実際の建物や周辺環境、住民の雰囲気などを確認してから購入できる点も安心材料です。
デメリット: 築年数によっては、購入後にリフォームや設備の交換費用がかさむ可能性があります。また、住宅ローン減税の適用条件が新築より厳しくなる場合があります。

住宅専門ファイナンシャルプランナーの視点

資産価値とライフプランの最適なバランスを

専門家としてお伝えしたいのは、「資産価値」とは、単に売却時の価格だけを指すのではないということです。それは将来の家計を守る「保険」であり、ライフプランの選択肢を広げる「可能性」でもあります。

例えば、資産価値の高い家は、いざという時に「売却して住み替える」「賃貸に出して家賃収入を得る」といった柔軟な選択を可能にします。これは、転勤、転職、子どもの独立、介護といったライフステージの変化に強い家計を築く上で非常に重要です。

目先の憧れや予算だけで判断するのではなく、購入後の維持費(ランニングコスト)や、10年後、20年後の出口戦略(売却・賃貸)まで見据えること。そして、ご自身のライフプランにとって、どの要素(利便性、広さ、維持費など)を優先すべきかを明確にすること。この冷静な視点が、将来にわたってご家族の暮らしと資産を守るための最良の選択に繋がります。

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小日向 邦夫

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