【知らないと危険!!】住宅購入 親に相談しない方がいい?!

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執筆者

一般社団法人 住宅購入支援協会 代表理事
住宅購入カウンセラー
ファイナンシャルプランナー(FP)
宅建業従事者
小日向 邦夫 が執筆しました。

住宅購入の際にまずはご両親に相談したという方は多いと思います。弊社で開催しているセミナーの参加者様からは、
「親に相談したら、頭金は500万準備した方が良いって言われたけど、本当?」
「親に住宅ローンは短い方が良いと言われたけど自分達に払えるかな・・・」
というご質問をいただいたことがあります。
ご相談者様のご両親世代が住宅を購入したのは30年ほど前というケースもあり、一昔前の住宅購入の考え方に基づいている場合があります。
今回は、住宅購入でご両親に相談する際の注意点について解説します。

30年前の住宅購入の基本

ご両親に住宅購入について相談をした際に、下記のようなことを言われたことがあるというケースをよくお聞きします。

  • 頭金は500万円以上
  • 住宅ローンは20年未満
  • 繰り上げ返済必須!

この数年は低金利が続いていますが、30年前は金利が4.2%でした。(住宅金融公庫データ)
金利を払うのがもったいないので、借入金を少なく、頭金を出来るだけ多く準備してから住宅を購入することが一般的でした。しかも、現在のような住宅ローン控除などの減税措置もありませんでした。
今年(2024年)の3月に日銀がマイナス金利を解除し、7月には会合で追加利上げも決定しましたが、30年前と比較するとまだまだ低金利となっています。

具体的に30年前と現在との差を表にまとめると以下のようになります。
【条件】3,000万円を35年固定金利、ボーナス払いなし、元利均等返済で借りた場合

30年前 現在(2024年6月)
※融資率9割以下
金利 4.2% 1.65%
住宅ローンの種類 住宅金融公庫ローン
(団信なし)
フラット35
(団信なし)
月返済額 136,455円 94,075円
総返済額 約5,731万円 約3,951万円

総返済額を比較すると、1,780万円もの差が出ていることがわかります。
金利の高かった30年前、頭金を増やして住宅ローンの総額を抑え、出来るだけ早めに返済していこうという考えは納得できます。
しかし、現在の金利状況を考えるとその考えは古い!と言えますね。

現在の住宅ローンの常識

様々な要因を踏まえると、現在の住宅ローンにおける常識は下記のようになります。

  • 頭金は最小限とする
    生活防衛費を確保し、余剰金は資産運用した方が賢い!
  • 住宅ローンは最長にする
    現在は利子が低いので、ローンを組んでいる間の団体信用生命保険のメリットも大きい!
  • 繰り上げ返済をしない(金利が低いうちは)
    住宅ローン控除があるうちに繰り上げ返済をすると損する場合もある!

現在は、頭金を最小限にして現金を手元に残し、一部は資産運用に回すこともお勧めです。

なお、ご両親からの住宅購入資金の援助を受けられる場合は、「直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税」「相続時精算課税」等の活用によって、頭金として活用した方がメリットがあるので注意が必要です。

住宅購入は誰に相談すべき?

住宅購入の際、誰に相談するかは重要な選択です。親にアドバイスを求めるのも一つの方法ですが、住宅購入の専門家に相談することで、最新の市場情報や金融知識を得られ、最適な物件選びやローン計画をサポートしてもらえます。プロの視点で安心して住宅購入を決断できますので、住宅購入の専門家を味方につけることをオススメします!!
なお、ご両親と世代が同じ会社の上司も、30年前の常識をお持ちの可能性がありますので、ご注意下さい。

住宅専門のファイナンシャルプランナー(FP)の視点

住宅購入は、人生で最も大きな買い物のひとつとなりますので、信頼できる親にアドバイスを求めるということは間違っていないと思います。また、親の立場から見ると大切な子供には失敗してほしくないという気持ちからアドバイスをしているのだと思います。
しかし、上記の様にそのアドバイスが現在の住宅購入の常識とマッチしていない場合には
「あなた様が買いたい家が買えない」という事態にもなりかねません。
無理して購入することはナンセンスですが、本来ならば購入できた家をあきらめて、安い家を購入した場合にも後悔がのこります。誰のアドバイスが正しいのか見極める目を持って住宅購入に臨んで頂きたいと思います。

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一般社団法人 住宅購入支援協会 代表理事
住宅購入カウンセラー
ファイナンシャルプランナー(FP)
宅建業従事者
小日向 邦夫

ご相談者様の声

「住宅購入をきっかけに、ライフプランを見直したことで将来の家計にどれくらいのお金が必要なのかも知ることができ、貯金や投資の必要性も実感することができました。」

Tさん

おはなし:Tさん(埼玉県さいたま市大宮区)
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おはなし:Mさん(千葉県流山市)
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「住宅購入にあたって中立の立場の専門家に
相談することが大切。
自分でもわからないことが見えてきますよ。」

Yさんご夫婦

おはなし:Yさんご夫婦(埼玉県上尾市)
他の不動産会社の窓口でマンション購入を相談後、「おうちの買い方相談室さいたま」でライフプランシミュレーションを作成し、一戸建て住宅購入を決断。

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おうちの買い方相談室さいたまでは、住宅購入カウンセラーの資格も持つファイナンシャルプランナー(FP)が、住宅購入に関する疑問・お悩みにお答えしつつ、満足できる住宅購入のお手伝いをします。
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