ファイナンシャルプランナー（FP）さん、住宅ローンの相談はどこでしたら良いのですか？

マイホームを持ちたいと考えたとき、多くの方は、まずは「どのような家に住みたいか」「どのような生活をしたいか」「どのあたりに住みたいか（実家のそば、通勤に便利なところ、安心して子育てができるところなど・・・）」から考え、住宅展示場巡りや、SNSの情報・不動産サイトのチェックなどから始めます。
しかし、住みたい家の大きさ、間取り、エリアはあくまでも希望で、実際には資金面でかなえられないケースが多々ありますので、まずは予算を決めてから家を探し始める方が効率的ではないでしょうか。

予算が明確になっていると、住宅探しの際に、

• 「敷地の大きさと間取りはどうしても譲れない」場合は、検討エリアを拡大してみる
• 「通勤に便利な場所が第一条件」である場合は、中古の一戸建てや、マンションも視野に入れてみる

など、代替案を踏まえて行動することができます。
適正な住宅購入価格を把握し、頭金と住宅ローンの配分のめぼしをつけて将来に不安が残らないかを診断することで、住宅購入がより具体性を帯びてくるのです。
マイホームを持ちたいと考え始めたら、まずは最初に住宅購入価格と住宅ローンについて相談をすることをお勧めします。

住宅購入価格と住宅ローンの相談先としては、「金融機関」「不動産会社」「ハウスメーカー」「ファイナンシャルプランナー（FP）」などがあげられますが、それぞれの特徴を知り、ご自身に適した相談相手を見つけることが大切です。

【住宅ローン相談先の特徴】

【金融機関に相談する】
希望の住宅ローンが決まっている場合には、金融機関に相談するのが早いです。
審査をする前に、借入可能額や諸費用ローンの条件などを事前に把握することができます。
しかし、将来的に払っていけるのか？他行の住宅ローンとの比較などについては回答してもらえないことがあります。

【不動産会社・ハウスメーカーに相談する】
すでに購入したい物件が決まっている場合には、不動産会社・ハウスメーカーに相談するのが良さそうです。各社が金融機関と提携した住宅ローンを持っており、契約からお引き渡しまでスピード感をもって進めていきたい方には適していると言えます。
その反面、提携ローン以外の住宅ローンについては知識が少なかったり、担当者によってスキルに差があることもあるので担当者選びには注意が必要です。

【ファイナンシャルプランナー(FP)に相談する】
具体的な住宅ローンや購入物件が決まっていない場合には、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談する方が良いかもしれません。住宅購入適正価格や住宅ローンについての知識など中立の立場から教えてもらうことが可能です。
しかし、ファイナンシャルプランナーと名乗っていても住宅ローンについては詳しくないというケースもありますので、住宅購入に特化した窓口を選択した方が安心です。

【住宅ローンを相談するときにもっていくとよいもの】
ファイナンシャルプランナー（FP）に住宅ローンの相談をするとき、以下の書類をご用意いただくとより正確な数字を算出することができます。

✔ 源泉徴収票や確定申告書

✔ 給与明細

✔ 年金手帳

✔ 貯蓄額のわかる書類

✔ 生命保険証券

✔ 現在の借入内容がわかる書類（住宅だけでなく、その他のローンの借入明細書も）

✔ 物件の候補がある場合はその情報（ネット情報、チラシ、見積書など）

✔ 家計簿

金融機関で相談するメリット、不動産会社やハウスメーカーで相談するメリットもそれぞれあります。しかし、金融機関は自社商品のみ、そして、不動産会社やハウスメーカーは提携している金融機関の紹介がメインとなることが多いので、様々な選択肢の住宅ローンについての相談をしたい場合には、住宅ローンに詳しいファイナンシャルプランナー(FP)に相談されることをお勧め致します。

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一般社団法人 住宅購入支援協会 代表理事
住宅購入カウンセラー
ファイナンシャルプランナー（FP）
宅建業従事者
小日向 邦夫

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