住宅ローンの団体信用保険特約・就業不能保障特約について
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執筆者
一般社団法人 住宅購入支援協会 代表理事
住宅購入カウンセラー
ファイナンシャルプランナー(FP)
宅建業従事者
小日向 邦夫 が執筆しました。
三大疾病特約付団信について
医療の発展により、「十分な治療を受けること」で、普通の日常生活を過ごしたり、お仕事に復帰したり、第二の人生を送ることができる時代になりました。
生命保険の保険内容は時代に合わせて変化しています。
一昔前までは、生命保険はご遺族の生活を守るための保険でしたが、現在は生きるための保険として、様々な観点から内容が見直されています。
CMなどでよく耳にする、「三大疾病特約」などは、生命保険会社が販売しているものですが、がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)を発病したときに保険金が支払われる保険特約です。(他に七大疾病特約や、八大疾病特約というものもあります)
三大疾病は、遺伝的な要素よりも、普段の生活習慣が原因と考えられており、偏った食生活、運動不足、ストレス、喫煙など、日々の悪環境の積み重ねによって引き起こされる生活習慣病と言えます。
三大疾病は、日本人の死因順位の上位にあり、誰もが注意が必要な病気です。
1位 悪性新生物・・・がん
2位 心疾患・・・・・急性心筋梗塞
3位 老衰
4位 脳血管疾患・・・脳卒中
5位 肺炎
主な死因の構成割合(令和4年)
また、年齢別発症数ですが、30代から増加傾向が見られ、50~60代で多くなる傾向があるそうです。
30代といえば、ご家庭を持っていると、お子さんの教育費が一番かかる時期です。また、お子さんが大きくなる時期で少し広い家を持ちたい、ずっと夢だったマイホームを持ちたいと思い始める時期でもあるかと思います。働き盛りの方が、万が一病気で倒れたとしても、治療に専念できるように、治療費やお仕事を休んでいる間の生活費の保障として、生前給付型の特約が発展してきました。
住宅ローンを申し込む時に加入する団体信用保険にも、最近は、同様の特約があることはご存知でしょうか?
住宅購入の際の住宅ローンの申し込みでは、団体信用保険の加入を条件にいれている場合がほとんどで、金融機関が取り扱いをしています。住宅ローンの債務者が死亡したり、高度障害状態になったときに住宅ローンの残金分の保険金が金融機関に支払われて、その後の返済をストップすることができるという保険です。
三大疾病特約付団信は、死亡や高度障害状態時だけでなく、三大疾病にかかったときに保険金を受け取り、住宅ローンを精算することができます。病気を理由に家を手放すようなことを避けることができるのです。
団体信用保険も、七大疾病特約や八大疾病特約などの保障の広い特約を付けることもでき、特約は金融機関によって様々なプランがありますので、住宅ローンを申し込む時に比較してみてもよいでしょう。
また、保険金の支払い要件も申し込み時にはしっかりと確認しましょう。
がんに関する特約には加入後90日間の待機期間があり、その間にがんと診断されても保障の対象になりません。
他にも、がんには、皮内がんや皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がんは含まれない、脳卒中・心筋梗塞も、60日以上の就業不能期間がないと支給できないなど制限がありますのでご注意ください。
住宅ローンのお申し込み時に、金融機関から特約のご説明はあるかと思いますが、まず考えていただきたいのは、他で加入している生命保険も含めて余分になっていないかという点です。
また、それとは逆に、団体信用保険は住宅ローンの精算だけが目的であり、その他の費用までは補てんできませんので、もしも他で加入していない場合は、万が一の場合の治療費が必要になる点と、休業中の収入が減ってしまうことも念頭において、加入する保険を選び、適宜見直しをしましょう。
就業不能保障特約について
最近CMでも目にする機会が多くなった、就業不能保険。
生きるための保険として注目を浴び、いろいろな商品が発売されています。
病気で働けなくなったとき、サラリーマンの場合は、公的保障である傷病手当金受け取ることができます。生活費を補てんするだけなら十分足りるかもしれません。しかし、住宅ローンを組んでいる人は、生活費のほかに、返済が待っています。
住宅ローンを組むときに加入する、団体信用生命保険は、住宅ローンの債務者が死亡または高度障害状態になったとき、住宅ローンの残金を清算する目的で加入しますが、医療が進化し治療をして社会復帰できる確率が高くなり、団信にも生前から支給されるタイプの特約が求められるようなりました。
就業不能保証特約付きの団体信用生命保険は、金融機関によって様々な保障内容で発売されています。
ここでは、住宅ローン残高がゼロとなるケースをご紹介します。
【住宅ローン残高がゼロとなる就業不能保障特約】
- がんと診断されたとき
- 脳卒中・急性心筋梗塞となり2か月以上所定の状態が続いたとき
- 就業不能が1年続いたとき
他にも、病気の種類によって支給開始のタイミングや支給限度額が決められおり、金融機関によって異なりますので、住宅ローンを組む際には、団信の特約の内容も含めて精査する必要があります。また、最近では、就業不能保障特約に金利の上乗せがないタイプも出てきていますので、住宅ローンを組む時には、金融機関もしっかりと選びましょう。
さらに、住宅ローンを組んでいる人が働けなくなったとき、例えば近くに病院がないような地域にお住まいだったら交通の便が良いところへの転居が必須であることが予測できる場合、もともと数年後には実家に戻る予定があり、今住んでいる住宅はその時売りに出すと決めている場合、など、住宅を手放す可能性もあることも住宅ローンや特約を選択する際には考えておかなければなりません。
そのためにも、しっかりとライフプランシミュレーションを作る必要があるのです。
一般社団法人 住宅購入支援協会 代表理事
住宅購入カウンセラー
ファイナンシャルプランナー(FP)
宅建業従事者
小日向 邦夫
ご相談者様の声
「住宅購入をきっかけに、ライフプランを見直したことで将来の家計にどれくらいのお金が必要なのかも知ることができ、貯金や投資の必要性も実感することができました。」
おはなし:Tさん(埼玉県さいたま市大宮区)
購入エリアのご希望が明確だったT様。ライフプランシミュレーションで購入資金と将来設計が明確になったことで、「いつか」と思っていた住宅購入が「現実」のものになりました。
「子供の教育環境を最優先してファミリーマンションを購入、快適な暮らしを手に入れました。」
おはなし:Mさん(千葉県流山市)
お子様を、伸び伸びと育てられる環境を整えるため引っ越しを決断されたM様。小学校が隣接し、車の交通量も少ない、ぴったりのエリアでファミリーマンションを購入。気兼ねなく安心して過ごせる住環境を見つけることが出来ました。
「住宅購入にあたって中立の立場の専門家に
相談することが大切。
自分でもわからないことが見えてきますよ。」
おはなし:Yさんご夫婦(埼玉県上尾市)
他の不動産会社の窓口でマンション購入を相談後、「おうちの買い方相談室さいたま」でライフプランシミュレーションを作成し、一戸建て住宅購入を決断。
住宅ローンを完済しマイホームを守ることができたとしても、その後の治療費、生活費、お子様の教育費、家の維持費などはかわらずかかります。住宅購入、そして住宅ローンを検討する際には、毎月いくらまでなら返済できるか、どれくらいの期間で返済できるかを予測するように、働けなくなった時のことも考えましょう。
おうちの買い方相談室さいたまでは、ご家族のこと、ご実家のこと、ご夫婦のお仕事の状況のこと、住宅を購入する地域のことなど、さまざまな状況について聞き取りながらライフプランシミュレーションを作成します。無駄なく、不足のない住宅ローンを組み、あなたの大切な家族と家を守るお手伝いをいたします。
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よくある質問ベスト6
ご相談者様の声
住宅購入をきっかけに、ライフプランを見直したことで将来の家計にどれくらいのお金が必要なのかも知ることができ、貯金や投資の必要性も実感することができました。
Tさん(埼玉県さいたま市大宮区)
子供の教育環境を最優先してファミリーマンションを購入、快適な暮らしを手に入れました。
Mさん(千葉県流山市)
住宅購入にあたって中立の立場の専門家に相談することが大切。
自分でもわからないことが見えてきますよ。
Yさんご夫婦(埼玉県上尾市)
専門家の声
住宅購入はとても大きな買い物なのでファイナンシャルプランナー(FP)に無料相談できるという仕組み(おうちの買い方相談室)はご相談者様にとって安心できる内容だと思います。
私も注文住宅の購入時に相談させてもらい非常に助かりました。
>>クローム税理士法人HP
具体的な内容が決まっていなくても大丈夫です!